秋のご挨拶 家族はみんなひとつ! 令和八年十月
私は学生時代宮大工のアルバイトをしていました。
そのおかげでしょうか、寺社仏閣や昔の古民家を見学するのが好きになりました。
そんな建築物には、今の日本の森では見かけられない巨木を建材として使ったものが多くあります。
柱や梁は古びた中にも大きく力強く、立派で何年にも亘って家を支え続けています。
奈良東大寺の天井の虹梁は長さ23メートル直径1メートルもあり、
1700年ごろの修復工事にも巨木が見つからず遠く宮崎県の霧島まで伐採しに行ったと記録されています。
樹齢1000年近くたった木は建築材に使われても、
修復時再利用され同じぐらいの年月を柱として使うことができるそうです。
機会があれば、天井を見上げ大きな梁を見てください。
くの字に曲がっている木をわざわざ使っているのがわかります。
その木がなぜ曲がっているのかと言うと、長年風雪に耐えてきた木だからなのです。
何年も何年も耐えしのび折れもせず変な形の木に見えますが、
重い瓦の乗った天井を支えるのにはこのような苦労に耐え抜いた木が役立つといわれています。
私たちの家族も同じではありませんか。
お父さんお母さんは一家の大黒柱で家族を支えています。
天井には御仏となられた、くの字に曲がった梁のようなおじいちゃんおばあちゃんが、
屋根を家族のことを支えその様子をお空のお日様の阿弥陀様が見守っておられるるように思えます。
見えないところで支えあっている、家族はみんなで一つなのですよ。