皆様の生活の
一部になれるように
近年、お寺と市井の人々の関わりが希薄になり、
僧侶とはお葬式やお通夜などで顔を合わせるだけというのも珍しくありません。
大切な人を弔うのに、はじめましてのお寺さんに全幅の信頼を寄せ、
供養をお願いするのは難しいのではないでしょうか?本来お寺とは、近寄りがたいものではなく、
親しみやすく、人々の生活の中に存在するものなのではないかと考えております。
そのため、様々なクラブ活動やイベントの開催などを通して、皆様の生活の一部となれるよう
心がけております。
沿革
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1980年~
西栄寺は長屋の
赤ポストからはじまった浄土真宗・本願寺派の僧侶でありました山田博泰住職の「檀信徒の皆様にとってもっと親しみやすいお寺を」との願いから産声をあげた西栄寺ではありましたが、その第一歩目は長屋の一室に掲げられた赤いポストからでした。
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1989年~
地道な活動は実を結び、
尼崎にお寺を建立尼崎は園田から始まった名前だけの西栄寺ではありましたが、ガリ版刷りでの新聞作りなど地道な活動が徐々に実を結び始めます。現在まで繋がる檀信徒の方々とのご縁に恵まれながら、また園田から下坂部、善法寺、我孫子、天下茶屋と紆余曲折を辿りながら、遂に尼崎杭瀬の地に念願のお寺を建立いたします。現在の尼崎本坊で平成元年のことでした。
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1996年~
「宗教法人 西栄寺」
誕生その後、数々のご縁に恵まれて平成八年に正式に「宗教法人 西栄寺」の認可を頂戴致しますと、平成十年には堺市中百舌鳥に堺支坊を、平成十八年には西淀川区御幣島に大阪本坊を建立。また西宮支坊や東京別院、西成支坊などその後も多数の地域に渡って布教の機会を頂くこととなります。
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現在
壇信徒様のために
これからも…文字通り裸一貫で始まった西栄寺ではありましたが、住職・山田博泰の「檀信徒様のために」との思いにご賛同いただきご支持下さった皆様方のお陰でここまでの拡がりを得ることが出来ました。住職以下法務員一同心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。今後もより一層の研鑽につとめて参りますので何卒宜しくお願いを申し上げます。
教義
浄土真宗の教義
西栄寺は浄土真宗のお寺です。浄土真宗のどの派閥にも属さない「単立寺院」であることにその特徴があります。 浄土真宗の教義は「本願を信じ念仏を申さば仏に成る」ということに尽きます。本願とは阿弥陀仏の四十八願のことであり、その中でも特に第十八願のことを指します。念仏とは南無阿弥陀仏と声に出して称えること、そして仏となるとはこの世のご縁が尽きたとき浄土に生まれて仏とならせて頂くということです。 煩悩まみれの私たちを「必ず救う」という阿弥陀仏の仰せを、そのままに受け取らせて頂くことで私たちは間違いなくお浄土に生まれる身とならせて頂きます。亡き方も、私も、私以外の人々も、そしてもちろん今これをご覧いただいている「あなた」も阿弥陀如来に願われている「同朋」なのです。私たち一人一人がそのことに気付いていくことで、同じように悩み苦しみそして救われていく存在同士としての共感と思いやりに目覚めていくことが出来るのではないでしょうか。 皆様と共にお念仏をいただき、共に手を取り合って歩んでいける世の中であってほしいとの願いとともに、西栄寺では毎朝七時四十五分から朝勤行を行っておりますのでどなた様も一度お気軽にお越し下さい。
社会活動
お寺の介護 はいにこぽん
社会問題化している介護にお寺として真正面から取り組むべく、平成二十六年に訪問介護事業所「お寺の介護 はいにこぽん」を立ち上げました。住職以下多数の法務員がヘルパー資格を取得し実際の介護現場でお手伝いをさせて頂いております。平成二十九年にはサービス付き高齢者住宅兼デイサービス施設「はいにこぽんのいえ」が完成し、檀信徒様をはじめ地域のご高齢者の方々に寄り添い続けられますよう日夜業務に励んでおります。もし介護のことでお悩みなら是非お気軽にご相談ください。
西栄寺バンド
盆法要後の「万燈会」の余興として始まったお坊さんバンドです。現在は住職含めてメンバー八名+司会一名の大所帯となっております。拙い楽器演奏で苦笑を誘いながらも地域の介護施設や病院の慰問、各種イベント、万燈会はもちろん「秋祭り」など多数のご縁に恵まれて会場を(色んな意味で)大いに沸かせております。また平成三十年には無謀にもレコーディングを敢行しCD三千枚を自主制作。半ば押し付けるような形で無料配布させて頂いております。無くなり次第修了となりますので、ご所望の方がいらっしゃいましたらお早めにお問合せ下さい。演奏のご依頼も随時受付中でございます。(出演料等は一切頂いておりませんのでご安心下さい)
その他にも映画の上映会や各種クラブ活動、こころ塾や仏教講座など様々な活動を通して地域社会への貢献を目指しております。皆様にとっていつでも気軽に立ち寄れるお寺でありたい、ホッと一息つけるお寺でありたい、それが西栄寺の願いです。