仏事法要について
西栄寺は、古くから「亡き人に、教えられ、育てられ」という言葉を教訓にして、仏事・法事を丁寧に勤めてきました。ご命日の法事はもちろん、季節の法要、仏壇やお墓に関する法要、また、仏前結婚式、初産式、人形供養などのご縁を大切にし、檀信徒さまや地域のみなさまの暮らしに寄り添います。
西栄寺のお堂で法事ができます
昨今、自宅での法事を予定するより、西栄寺に出向き、お堂で法事を勤める方々が増えています。西栄寺は「来やすく気安いお寺」として、多くの檀信徒さまが気軽にご利用されています。
お参りに関するあれこれ
- 令和六年年忌表
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特定の年の祥月命日は年忌法要として盛大に営みます。
親族集まってお勤めされるのが一般的です。
亡くなった翌年のご命日を一周忌、その翌年を三回忌とし、以降は七回忌、十三回忌・・・とお勤め致します。
以下の表をご参照ください。一周忌 令和五年 三回忌 令和四年 七回忌 平成三十年 十三回忌 平成二十四年 十七回忌 平成二十年 二十三回忌 平成十四年 二十七回忌 平成十年 三十三回忌 平成四年 三十七回忌 昭和六十三年 四十三回忌 昭和五十七年 四十七回忌 昭和五十三年 五十回忌 昭和五十年
- 回忌法要について
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亡くなられてから1年目が一周忌、2年目が三回忌、6年目が七回忌を節目と捉えてご法事をお勤めいたします。仏前に、お花をあざやかに備えて、お燈明を灯し、お香を添えて故人をお忍びします。
- 中陰と四十九日について
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亡くなったその日から四十九日までの間を中陰といい、七日ごと七週に渡ってお勤め致します。
七週目の四十九日は満中陰ともいわれ、一般的には親族で集まり法要を営みます。
各週の名称は以下の通りです。
初七日(しょなのか)、二七日(ふたなのか)、三七日(みなのか)、四七日(よなのか)、五七日(いつなのか)、六七日(むなのか)、七七日(なななのか)。
- 月忌(月参り)ついて
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毎月のご命日に合わせてお勤めします。例えばご命日が一月一日なら毎月一日が月命日になります。
またこの場合の毎年一月一日を祥月命日といいます。
いづれも故人に頂いた大切な仏縁としてお勤めさせて頂きます。
- 百か日について
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亡くなってから丁度百日目にお勤めします。
「卒哭忌」ともいわれ、親族が別れの悲しみに区切りをつけて前を向くべき日とされているようです。
- お盆について
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関西では8月、関東では7月に営むことが多いようです。
一般的に満中陰が終わったあとの初めてのお盆のことを初盆といい盛大に法要を営みます。
ちなみに満中陰が八月中旬以降であった場合は初盆はその翌年というのが通例です。
- 彼岸について
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春分の日、秋分の日を中心に前後三日がお彼岸の期間になります。
理想的な世界である極楽浄土に想いを馳せながらお念仏を頂くご縁として大事にお勤め致します。
お仏壇に関するあれこれ
- 入仏法要
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お仏壇を新しく購入したり、引っ越しでお仏壇を新居にお迎えした際にお勤めします。
俗に「お魂入れ」「お性根入れ」「開眼法要」などと言ったりしますが浄土真宗の場合はそういう言い方は致しません。
お仏壇をお迎えして我が家にご本尊の阿弥陀さまがいらして下さったことを喜ぶ祝いの法要です。
可能であれば朱色のロウソクやお赤飯、紅白のお餅などを用意します。無くても構いません。
- 遷座法要
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お仏壇を移動させたり、ご本尊を新しい仏壇にお移しする際にお勤めします。
誰も住まなくなった家のお仏壇を処分する際などにもお勤めします。
俗に「お性根抜き」などと言ったりしますがこれも浄土真宗では使わない言葉です。
お墓ご納骨に関するあれこれ
- 建碑法要
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新しくお墓を建立した際に墓前にてお勤めします。
同日に納骨する場合は続けて納骨法要もお勤めします。
- 納骨法要
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納骨する際にお勤めします。
墓前でお勤めする場合、特に真夏など炎天下で立ったままのお勤めになりますので体調管理など充分お気をつけください。
また急な雨なども予想されますので傘の準備もお忘れありませんようお願いいたします。
- 遷座法要
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墓じまいをされたり墓石に名前を彫ったりする際には、その前に遷仏法要をお勤めします。
その他の法要
- 初参式
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お子様がお生まれになりましたら落ち着いてからで結構ですので是非お寺にお参りください。
阿弥陀様のお慈悲の中で新しく誕生した「いのち」が同様にご縁頂けますよう仏前にてご報告申し上げ、ともにお念仏を頂いて大いに喜びます。
- 人形供養
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いつも寄り添い同じ時を過ごしてくれたお人形に対し感謝の気持ちを持ってお別れを致します。
毎年春と秋に開催しておりますが詳細な日程はその都度告知させて頂きますので当ホームページや西栄寺だより等でご確認ください。
皆様のご要望に
可能な限りお応えします
もしその他にも西栄寺に出来ることがあれば気兼ねなく仰ってください。可能な限り対応させて頂きます。
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中陰について
「中有」ともいい、元々は死んでから生まれ変わるまでの期間、またはその在り方を指す言葉です。仏教が中国の道教などと結びつき習合される中で生まれた「十王信仰」に基づき、現在の中陰法要の形が出来上がったと言われています。
「十王経」などによると中陰期間中はよほどの善人や悪人でない限り、七日ごとに十王による裁きを受けることになります。ちなみに五七日(三十五日目)を担当するのが有名な閻魔大王です。遺族は追善回向の意味合いからその裁きの日に合わせて法要を営み、故人の生前の罪が少しでも軽減されて良いところに生まれ変われますようにと祈ります。
四十九日後に残念ながら地獄や餓鬼、畜生、修羅の世界に生まれてしまった場合にも、百箇日、一周忌、三回忌と供養を重ねることで救われることが出来るようになっています。
ただし、有り難いことにお念仏頂く身となった私たちに限っては、そのような恐ろしい裁きの場を経験せずとも臨終のその瞬間に阿弥陀如来のお力によって速やかに西方極楽浄土へと往生させて頂くことが出来るのです。ですから故人のために必死にお祈りする必要はありませんし、追善供養の義務を負うこともありません。
私たちにとって中陰の法要とはあくまで故人を偲びつつ仏縁を喜び、阿弥陀如来の恩徳に感謝申し上げるためのものです。故人が仏として働きかけて下さるその声に、私たちが耳を傾けていく場でもあります。「しなければいけない」法要ではなく「せずにはおれない」法要だとご理解下さい。本来なら地獄行きであった私たちを信心一つでお浄土に渡して下さる阿弥陀如来に、せめてもの思いで共に感謝のお念仏申し上げましょう。
お仏壇について
「お仏壇は亡くなった人をお祀りするところ」―─こう思っておられる方は非常に多いことでしょう。しかしお仏壇というものは文字通り仏様をご安置するところです。浄土真宗のお仏壇なら正面の一番奥に「阿弥陀如来」がいらっしゃいますが、ご本尊であるその阿弥陀如来こそお仏壇の中心です。
「壇」とは他より一段高い台のことですが、仏様の為にしつらえた一段高い台を仏壇と言います。お寺の本堂の中心には仏様がいらっしゃる「須弥壇」という台がありますが、これも広い意味ではお仏壇なのです。
ちなみにご家庭のお仏壇もお寺の本堂も極楽浄土を模した造りになっています。浄土真宗のお仏壇が金仏壇である理由もそこにあります。あのきらびやかな金仏壇は実は光り輝く極楽世界の表現だったという訳です。
上記のことをご理解頂ければ入仏法要や遷座法要という呼び方についてもご納得頂けるのではないでしょうか。阿弥陀如来をお迎えする入仏法要、また阿弥陀如来に座を移って頂く遷座法要、というわけです。