西宮有馬支坊 僧侶 吉田敬一


西宮有馬支坊 僧括 | 吉田敬一 |
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生年月日 | 昭和44年9月9日 |
出身地 | 兵庫県西宮市 |
自己紹介 | 西宮支坊のブログマガジン「楽佛会」 お寺の介護はいにこぽんブログマガジン「にこぽんマガジン」 |
夏の挨拶 | 今年も盛夏、お盆がやってきます。わたしたちは、ご先祖や亡き人が、どこにいて、どんなふうにお過ごしになっているかということを思い詰めるまでではありませんが、それでも時に、普段の暮らしの一片で、その存在を至極身近に感じる瞬間があったり、また、もう会うことができない寂しさをあらためて痛感したりします。このような故人に対する想いは、遺族である私たちには共通しています。とりわけ、この想いが〝お盆〟という期間になりますと「故人が帰ってくる」という切実な愛惜が湧き上がり、一様にお盆室礼の型に習い、お仏壇が有ろうが無かろうが、お迎えの準備万端整えて、ご先祖や亡き人の一時帰宅を待ち望みます。さらに、滅多に帰省できない遠方で暮らす子供や孫たちも〝お盆休み〟よろしくこの時ばかりと、お供物を土産に携えてやってきます。このお盆という時期にわたしたちは、なぜここまで亡き人への想いを形にするのでしょうかと、よくよく考え廻らしてみても理屈ではまったく説明できない不思議さと、非合理なことが苦手な現代人でも「お盆だけは!」と言ってお坊さんに読経を依頼する健気な想いで営まれるのがお盆であります。 お盆の日中は〝せみ〟が鳴き、夕暮れほどなく〝ひぐらし〟が鳴き始めます。夕べに供えたお線香の香りがほのかに漂うなか、子供や孫たちのにぎやかな声とともに、夕食をつくる音が聞こえてきます。もしこの場に「亡き人がいてくれら・・・」と想うと切ない気持ちと同時に、ありふれた日常にこそある本当の幸せが見えてくる瞬間であります。お盆という仏事をを営む大切な意味はここにあるのかもしれません。 |
西栄寺の西宮有馬支坊の特徴について聞かせてください。
西宮有馬支坊は西宮北部にありますが、位置的には西宮はもとより宝塚、芦屋、神戸市北区、三田の境界にあり、どこの地域にも素早く駆けつけることができます。さらに花供養のお寺として境内には多くの植物を大切に育て、法事などでお越しのご門徒さまが穏やかになっていただけるよう努めています。
僧侶として大事にしている教えを聞かせてください。
常日頃、僧侶は職業ではなく生き方だと考えています。仏教を学びながら一日一日を大切に丁寧に暮らしていくことで、生きることの意味、幸せの本質が見えてくると考えています。
僧侶として葬儀や法事を勤める際の心構えを聞かせてください。
人葬儀や法事は、亡き人との想い出や語られたお言葉などを改めて思い起こし、それらを心に刻み付ける機会です。僧侶として精一杯お経をとなえることで、ご遺族さまのお心が少しでも穏やかになり、そのうえで、故人の人がらを偲び尽くすことができるようにお手伝いすることが重要だと考えています。
臨床宗教師という資格を持っているようですが?
臨床宗教師とは、医療や介護の現場または災害現場などで悲嘆に苦しむ人にじっくりと寄り添い、心の負担を軽減することを試みる存在です。医療や介護の職員、福祉の職員たちと連携しながら、そのなかで、余命が少ない人や悲嘆の大きな人たちが心の支えにしている事や物を見つけ、理解し、さらに強い支えになるように支援するのが臨床宗教師です。
今後、西栄寺の僧侶として目指していることがあれば聞かせてください。
ひとえに、檀信徒さまへの支援に徹底することにあると心を強くしています。仏事全般の宗教的な関わりに限らず、それ以外にも培ってきた介護分野での実践的な支援であったり、生活の不便を解消するための生活支援であったり、さらに、自治体や福祉事業者と協働し、地域福祉の中でさまざまな取り組みを行うことを目指しています。
西栄寺の西宮有馬支坊の特徴について聞かせてください。
西宮有馬支坊は西宮北部にありますが、位置的には西宮はもとより宝塚、芦屋、神戸市北区、三田の境界にあり、どこの地域にも素早く駆けつけることができます。さらに花供養のお寺として境内には多くの植物を大切に育て、法事などでお越しのご門徒さまが穏やかになっていただけるよう努めています。
僧侶として大事にしている教えを聞かせてください。
常日頃、僧侶は職業ではなく生き方だと考えています。仏教を学びながら一日一日を大切に丁寧に暮らしていくことで、生きることの意味、幸せの本質が見えてくると考えています。
僧侶として葬儀や法事を勤める際の心構えを聞かせてください。
葬儀や法事は、亡き人との想い出や語られたお言葉などを改めて思い起こし、それらを心に刻み付ける機会です。僧侶として精一杯お経をとなえることで、ご遺族さまのお心が少しでも穏やかになり、そのうえで、故人の人がらを偲び尽くすことができるようにお手伝いすることが重要だと考えています。
臨床宗教師という資格を持っているようですが?
臨床宗教師とは、医療や介護の現場または災害現場などで悲嘆に苦しむ人にじっくりと寄り添い、心の負担を軽減することを試みる存在です。医療や介護の職員、福祉の職員たちと連携しながら、そのなかで、余命が少ない人や悲嘆の大きな人たちが心の支えにしている事や物を見つけ、理解し、さらに強い支えになるように支援するのが臨床宗教師です。
今後、西栄寺の僧侶として目指していることがあれば聞かせてください。
ひとえに、檀信徒さまへの支援に徹底することにあると心を強くしています。仏事全般の宗教的な関わりに限らず、それ以外にも培ってきた介護分野での実践的な支援であったり、生活の不便を解消するための生活支援であったり、さらに、自治体や福祉事業者と協働し、地域福祉の中でさまざまな取り組みを行うことを目指しています。