お仏壇について

「お仏壇は亡くなった人をお祀りするところ」と、こう思っておられる方は非常に多いことでしょう。しかしお仏壇というものは文字通り仏様をご安置するところです。浄土真宗のお仏壇なら正面の一番奥に「阿弥陀如来」がいらっしゃいますが、ご本尊であるその阿弥陀如来こそお仏壇の中心です。

 「壇」とは他より一段高い台のことですが、仏様の為にしつらえた一段高い台を仏壇と言います。お寺の本堂の中心には仏様がいらっしゃる「須弥壇」という台がありますが、これも広い意味ではお仏壇なのです。

 ちなみにご家庭のお仏壇もお寺の本堂も極楽浄土を模した造りになっています。浄土真宗のお仏壇が金仏壇である理由もそこにあります。あのきらびやかな金仏壇は実は光り輝く極楽世界の表現だったという訳です。

 よく「お仏壇を買ったのでお魂入れをお願いします」とか「引っ越すので仏壇から魂を抜いてほしい」といったご要望を承りますが、上記のことをご理解頂ければ、なぜ入魂ではなく入仏なのか、なぜ抜根ではなく遷座なのかについてご納得頂けるのではないでしょうか。あくまでも阿弥陀如来をお迎えする入仏法要、また阿弥陀如来に座を移って頂く遷座法要であって、亡くなった方の魂が出たり入ったりしている訳ではありません。

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この記事を書いた人

山田 博泰|お寺の住職
西栄寺(浄土真宗 単立 泰心山)住職
僧侶
昭和15年、福井県吉田郡生まれ。父の背中を見て僧侶の道を志すも、養子先での稼業に失敗し出戻り。その後、タクシー運転手、ストリップ劇場やキャバレーのマイクロバス運転手など、様々な職を経て再出発。苦労と人生経験を積み重ねた末、西栄寺を設立。
信者さんの目線に立ち、真に寄り添う心を何より大切にし、「はい・にこ・ぽん」をモットーとして日々の活動に臨む。
令和の挨拶や法要を通じた季節ごとの発信、オンライン配信、体験イベント(こころ塾・俳句クラブ・西栄寺バンドなど)の運営、そしてお寺の介護「はいにこぽん」の活動など、幅広く人々の暮らしに寄り添い続けている。

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